何か身に着けたいなら3D-CADはいいよ
3D-CADの基本操作をマスターした。といっても入門書の課題を一通りクリアしただけなんだが。
FUSION360 操作ガイド「ベーシック編」が初心者に優しいいい本で非常に助かった。画面をスクロールする方法すらわからなかった(shift+スクロールホイール+マウス操作)僕が今はグリグリ視界を変更できるようになった(もちろんちょっとしたものなら作図できる)。
現代人なら全員習得したらいい技術だと思う。
FUSION360に限らず無料で使える高性能な3D-CADソフトはいくつもあるし、PCがあれば(多少はスペックがいるけど)、3000円の入門書を買って練習すれば2週間で基本は習得できる。
2週間+PC+本代くらいは全然ペイする技術で、コストパフォーマンスは相当高い。
3D-CADができると3Dプリンタとレーザカッターが使えるようになる。レーザカッターはイラストレータみたいなベクター画像ソフトでもいけるけどイラストレータの習得にも2週間くらいかかると思うから3D-CADでやっちゃえばいいと思う。
卓上サイズの小型の熱積層型の3D-CADは1万円程度で手に入るからこれも現代人なら各家庭にあっていいレベルだ。電子レンジや炊飯器、プリンタが家にあるんだからこの価格の3Dプリンタが各家庭にあっても金額的には何もおかしくない。
プラスチックでは熱と強度と耐熱性に制限があるから3Dプリンタで作れるのは「ちょっとした棚につけるフック」とかしょうもないものに限られると思っていた。でも現代ではガラスやアルミ・チタンでの3DプリントをDMM.makeが引き受けてる。サイズと予算に制限はあるが素材の選択肢はかなり増えた。
それらで作る前に実際のスケールを手元でテストするのは安いプラスチックで済ませたい。そこで
「いっそ3Dプリンタ買うか」
ということになった。
まさか自分が3Dプリンタを買うとはねぇ。先月までは全然考えてなかった。
3D-CAD、3Dプリンタ、チタン・ガラスでのモノづくりの間には技術的制約はほとんどない。それに驚いた。現代はすごいね。
家庭用蒸留器を見つけた
海外通販サイトを見ていたら「家庭用蒸留器」というのを見つけた。
一番大きい容量100Lのタイプで6.7万円(送料込)。すごいっすね。ちなみに温度管理できる醸造タンクもあって
こっちは28Lで送料合わせて1.2万円。ラーメン屋にあるデカイ寸胴鍋くらいのサイズ。
下のヤツでワインやシードルを作って上のヤツで蒸留してグラッパやカルバドスにするとか10万円でできちゃうわけだ。いやーすごい時代だね。
このサイズじゃ商売にするのは難しいだろう。「家庭用」って書いてるのはそういうことで、醸造や蒸留を個人レベルで楽しむ分にはOKとしてる国の人がホビーとして(遊びとして)ビールやブランデーを作る用ってことで、このくらいのサイズが取り回しとして妥当なんだろう。
商売として食っていこうとするなら蒸留器の容量は10倍くらいほしいし、タンクもこんな小さいのじゃダメだし、何トン乗っかっても壊れない丈夫な建物とタンクを洗える洗い場が必要だ。
大学とかの研究用とかだったらこれくらいで大丈夫そうだけどね。
うーん。でもこんなの見つけると欲しくなるなぁ。スピリッツ免許とって蒸留所つくっちまうか、やろうと思えばできるが、いやーどうしよっかなー。いつか買いそうな気がする。
Line SIMの設定にてこずる
Lineの格安Simに切り替えた。設定にずいぶんと手こずったので自分用にメモ。Simカード差し込んだのに電話できなくてさ、仕事用の電話番号だから焦った。
もともとはu-mobileの無制限プランを使ってたんだが、通信制限がひどい。制限かけるのはかまわないけどメールとかの基本ツールがタイムアウトするほど遅いんじゃ仕事にならない。という事で乗り換えを決定。
いろいろ調べたが「WiMAX+通話Simの併用が安いだろう」という結論に至った。
Lineアカウントを仕事で使いたかったのでLineモバイルに決定。
一番安い1GB月額500円のプランはデータ専用。通話オプションと留守番電話で1500円になる。カウントフリーはLINEだけ。
コミュニケーションフリープランは通話1690円+留守番電話300円、データ3GB、LINE・Twitter・Facebook・インスタがカウントフリー。
「500円高くなるけど、自営業者としてはこっちかな」
という事で契約。通話量が高い(20円/分)ので「かけ放題オプション」は悩んだがつけなかった。10分以内の電話を日常的にかけるならつけたほうがいい。
電話番号をMNPで移行し、Simカードがとどき、携帯に差し込み、モバイルデータをonにしたんだが、アンテナの表示は×。電話できなかった。
メール問い合わせゴチャゴチャしてるし、電話問い合わせは電話できないと使えないし、LINE問い合わせはLINEの認証が終わらないと使えない。結局PCでググることに。4時間ほど格闘することになった。
やった事
1.対応機種かどうかLineモバイルのHPで確認する
2.Simを差し込み認識するか確認
3.APNにLineを追加する
4.MNPの認証をする
5.Lineアプリを開きLineモバイルの公式アカウントをフォロー
6.契約者連携
7.利用者連携
8.いつでも電話をインストール9.年齢認証
1.対応機種かどうかLineモバイルのHPで確認する
通信関係のトラブルの場合、「ハード」「ソフト」「設定」のどの問題か確認がいる。まずハードに問題がない事を確認する。
ASUS x013dbは3年前の機種なので対応してない可能性がある。契約する前に調べるべきだった。まずHPの対応機種一覧を見たが自分のは載っていなかった。ガッカリ。「対応してるかしてないかわからない」って対応してないって言われる方がまだ楽だよ。
2.Simを差し込み認識するか確認
スマホ本体は調べようがないが、Simカードがダメになってる可能性がある。IC部分は触らないようにしてたんだけど、読み込んでるかどうかを設定画面から確認する。
本体の「設定」「デュアルSIMカード設定」を開きSIM1を確認。使用可能になっていて電話番号も記載されている。SIMに異常はない。
3.APNにLineを追加する
通信会社の切り替えの設定をしないといけないらしく、初期設定には入っていないらしい。よくわからないがマニュアルの通りに実行。
それでもつながらないので何が悪いのかわからず途方に暮れる。
4.MNPの認証をする
認識してるのに電話番号が使えない理由がわからなくてアレコレしてたらMNPのアクティベーションが必要という事が分かった(完全に偶然だった。じたばたするものである)。
LINEモバイルのHPのマイページにログイン。IDとパスワードは契約申し込み時のもの。そこから「MNPの開通申し込み」を申請する。数分から数時間後、電話番号が使用可能になる。
15分くらいで電話が使えるようになった。ここまでで3時間。
5.Lineアプリを開きLineモバイルの公式アカウントをフォロー
株式会社LINEと株式会社LINEモバイルは別会社で、LINEアプリが勝手にSIM読み込んでいろいろやってくれたりはしないようだ。アカウント連携をする必要があるのでLINEモバイルの公式アカウントを友達追加してから次の操作をする。
6.契約者連携
公式アカウントのトークのメニューの「契約者連携(マイページ)」をクリック。マイページへスマホからログインする。
ログインのIDはLINEモバイルに契約したときのIDとパスワードをつかう。
ログインすると利用コードが発行される。16ケタのランダム文字列なので覚えられない。メモかスクショを取る。「次回から表示しない」は念のためOFFにしておく。
7.利用者連携
トークのメニューの利用者連携をクリックし、利用コードを入力する。これでLINEモバイルの設定は完了。
8.いつでも電話をインストール
契約するときにかけ放題を選ぶかどうか悩んだ。
LINE SIM契約者だけ使える通話アプリがある。このアプリを使って電話すると通話料が30秒10円になる。長時間電話をするならLINE OUTを使うので短時間の電話ならこれで賄える。
月間50分以上喋るなら月額950円のかけ放題プランの方がいいが、このプランは「10分までの電話はかけ放題」なんで、かけ放題選ぼうがいつでも電話使おうがどうせ数百円しか変わらないので悩むほどのメリットはなかった。
*楽天も似たような「楽天電話」というのを出してて、こっちも同じ10円/30秒だが、楽天ポイントが付く。
9.年齢認証
LINEの機能には18歳未満は利用制限がかかっているものが多い。デフォルトが18歳未満扱いなので19歳以上であることを証明しないとロックが外れない。3大キャリアならキャリア認証で解除されるが、MVNOでは外せない。
LINEモバイルと契約した場合は年齢認証をクリアできるのでついでにクリアしておいた。
参考になれば幸いである。
酒税法の法改正について。特にクラフトビール
酒はどの国でも許認可産業でお上の言う事には逆らえない。税金を取るための道具として使われてるので、前提として法改正が消費者や事業者の利益になるってことはあんまりない。
今回は細々とあって手続きとか書類とか変わってめんどくさいな、とは思うけどやっぱり一番大きいのはビール類の改正だろう。
国税庁によるまとめはこちら https://www.nta.go.jp/shiraberu/senmonjoho/sake/kaisei/aramashi2017/index.pdf
うちはリキュールなんで関係ないんだが羽田ブリュワリーの鈴木さんが面白い記事を書いてたので紹介する。
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発泡酒免許は今回の法改正によって2018年4/1を境に新旧2つに分かれるんだそうな。旧発泡酒免許では作れた商品の一部が新発泡酒免許じゃ製造できなくなる(それらはビール免許が必要になる)。
地ビール・クラフトビールの起業希望者がそれらを作りたい場合は
A. 2018年3月31日までに、発泡酒免許を取得し、製造を開始する。
B. 2018年4月1日以降に発泡酒免許を取得し、レシピで対応する。
C. 2018年4月1日以降にビール免許を取得する。
ビール免許の取得は巨大設備が必要だから個人の小規模な起業では不可能。新免許だと商品展開に制限が加わるから、ベストなのはAの「3/31までに免許を何とかして取っちゃう」になる。
免許取得は最短で4か月だが実質6か月以上かかるので来年開業予定の起業家が3/31に間に合わせるなら遅くても8月の申請が必要。
この駆け込み需要がかなりあるはずで、かつ酒造免許取れる行政書士の人数は限られてる。早めに動かないと手伝ってもらえなくなる。
プリンタを捨てる
長く使っていた(といっても2年ほどだが)プリンタ エプソン EP707Aの印刷がなんか変、という状態になり直しようがなかったので廃棄処分。後継はブラザーのレーザプリンタにした。インクジェットはインク詰まりのトラブルがめんどくさかった事と占領インクだったので水に弱かったからだ。
廃棄の前に分解。モータや液晶パネルなどを回収する。どんな機械もそうだけど分解するのは楽しい。特に捨てる前のもうどうなってもいいものの分解は後の組み立てを考えなくていいのでただただ楽しめる。
「あ、こんな風になってるんだ」
とか
「お、上手い事作ってあるな」
などの発見を楽しんだ。
レーザプリンタはレーザでトラブルが多い。謎の斑点がついたり、紙との相性であったり、とはいえインクが高い!ってのが一番の問題だ。全部とっかえると本体が2台買えるぜ。驚いた。
AIやロボットでそんな生産性上がらなくない?
毎年の事なんだが5月末締切の書類が山のようにある。書類との戦いに疲れた脳をチョコの甘さで癒している。
もう役所の書類書くのヤダ。こんな本質的でない雑用にいったい何時間取られてるんだか。
書類仕事に限らず雑用は多い。何かをやる度にその2倍3倍の雑用が生じる。工夫による作業効率の改善は数%なのでどれだけ工夫しようと新たに生まれた雑用が改善を上回る。それを人力で処理するから労働時間が増えていく。
労働投入量と売上の関係は一言で言えば「働く時間を増やしても売上はちょっとしか伸びない」だ。増えた雑用に時間がとられるのが原因だ。新たな収益源を求めて何かをする度に効率が悪くなる。仕事そのものが仕事の邪魔。喫煙者のいない喫煙所でタバコ吸いたい、みたいな話だ。
「じゃあ仕事の量を整理して労働時間と収益のバランスが一番いいところでゆるゆる働けばいいじゃん」
と考えがちだが、労働投入量を下げると売上はてきめんに下がるので現状維持すら難しくなる。目論見どうりに行けばいいが、行かないと気づいてからあわてふためくことになる。そこから慌てて労働力を投入しても、Too little,Too late.戦力の逐次投入で泥沼化という愚の骨頂になる。
「最初から最大限の戦力を投入しなさい」ってのが処方箋だ。
労働時間を最大化して売上を最大化できればその年は大変でも次の年には人雇ったり設備投資したりで改善が可能だ。
逆に「労働時間を減らす」のは
A.売上が伸びる
B.売上が下がる
の2択になる。減らしつつ伸ばすのは縛りプレイで難易度が高い。たいていは減る。売上が伸びないと回収の目途が立たず設備にも人にも投資できないから売上が下がったまま八方ふさがりだ。
「労働時間と収益のバランスを」ってのは一見合理的だが実際には非合理な愚策だ。「とにかくいっぱい働け」ってのは愚かに見えるけど賢明だし、無難だ。
難易度の高い縛りプレイは実力のある達人にしかできない特殊な例だ。
働き方改革で労働時間を減らそうって話になってるけど
「達人がそんなにいっぱいいるわけないじゃん」
って思ってるから日本の未来には悲観的だ。一部の特殊な成功例はメディアで取り上げられるだろうけど、実際のところロボットやAIでの改善効果は低いだろう(はまれば強いけどね)。AIはデジタルデータしかあつかえないし、ロボットを入れるには建物の改修が必要だから取り組める会社自体がそんなにあると思えない。
逆に「一生懸命働く人が余るくらい大勢いる東南アジアや中国の経済発展の方が確実だろうな」
とも思ってる。こっちの経済発展の方がずっと難易度が低いし、ロボット+AI+人力の方がずっと強いからだ。
森友事件の証人喚問は楽しみだね
例の証人喚問がついに明日だ。
スティーブン・キングにファイヤスタータって小説がある。超能力をもってる子供の"親"が主人公で超能力を軍事利用しようとする政府から自分の子供を守ろうとするっていう話だ。警察とか軍隊とか役所とか全部が敵に回ったとしたらどれくらい怖いかってのを書いたSFホラー小説だ。
いろいろなことがあった結果、最後に主人公はNYタイムズに事のあらましを投書して真実が白日のもとに、って感じで終わる。
警察も含めた役所は権力の道具だし、大企業も裏で手を組んでるし、個人が最後に頼る正義はマスコミだったんだよね、当時は。
法廷ドラマでは主人公の弁護士が巨悪と闘うって話が多い。裁判所も最後のよりどころ、だった。
鈴木宗男事件やライブドア事件があって当事者たちが「日本の司法がいかにむちゃくちゃか」というのを本にしてる。なんせ最高裁判事が外務次官と社会保険庁長官の天下りポジションだ。検察と裁判所はべったりだ。
鈴木宗男もホリエモンも権力者に逆らって刑務所行きになった。法の下の平等なんてうそっぱちだ。
権力に追われる個人が最後に頼るものはちょっと前まではネットだった。
でもスノーデン事件があって国家権力がどれくらいインターネットを監視しているか暴かれた。youtubeの動画なんて簡単に削除されるし、トランプ支持のフェイクニュースもそうだし、消されたり大量のノイズで見えなくされる。
その手の映画とか漫画みるたびに「マスコミも裁判所もネットもクソじゃん。駆け込み寺なんてどこにもないじゃん」って思ってたんだけど、女優がカルト宗教に逃げ込んだり、メディアスクラムくまれてるオッサンが証人喚問に挑むとか最近は胸アツなニュースが多い。
もちろん幸福の科学なんてろくでもない話いっぱいあるし、籠池さんもきっと現実には活躍したりしないんだけど
「信教の自由」とか「立法府」とか権力者の支配に立ち向かえるなにかってまだ残ってたんだなって。
今後マンガでもアニメでも映画でも権力との戦いのクライマックスは国会になる。国に追われマスコミに大バッシングを受けた主人公は宗教団体に逃げ込み、弁護士とフリージャーナリストの助けを得てメディアで挑発し証人喚問を利用して権力者と直接対決する、という筋書きになるだろう。
追及されていた主人公が切り札を切る、余裕こいてた権力者が顔を真っ青にする、国会が静まり返る、議長が権力者に発言を求める、マイクの前にたつ、言葉が出てこない、水を飲もうとコップを手にするとその手がカタカタと震える。それをモニターで見た国民の一人一人が思う。
「あー、こいつ完全にクロだ」
そんな映画が今後つくられていく。
23日の証人喚問は漫画家や映画監督たちがこぞって見るはずで、ぜひとも資料価値の高い素晴らしい証人喚問をして欲しいと思っている。野党にはぜひ頑張ってほしい。