万事、塞翁が馬

人生の幸・不幸は予測しがたい。京都の酒造ベンチャー"FLFS"の「名目上の社長」こと姉崎亮太の平凡な日常の記録。

40代からのキャリアチェンジって無理じゃね?

先週この記事を読んでから色々考えてたんだけど「40代からできる事って相当選択肢少ないよ?」以外の言葉が見つからなかった。

news.nicovideo.jp

僕は今年35で、四捨五入すれば40だ。同級生との会話でも転職の話は出なくなったし、「会社にしがみつくのが正解だよ」という話もチラホラ。ちょっと前まで若者だったのになぁ、みんな。年齢とともに可能性が消えていく。努力してたヤツも、センスがあったヤツも、見た目も含めてどんどんただのオッサンになっていく

だからこの記事のターゲットになっている「社内での出世をあきらめて別の可能性に賭けたい40代」というのを笑えない立場だ。昔は嘲笑してたのにな。人間というのはなりたくないと思ってるものにいつかはなるんだよ
でも無いんだよなぁ、選択肢。

人生は積み重ねであり、一発逆転というのは無い。人間は勝っているときはコツコツ勝ちたがり、負けてるときは一発逆転を狙いたがる(プロスペクト理論)。フィクションの燃える展開というのはこの心理によってなりたっている。「どうせ会社を辞めるなら一発当てたい」「ドラマチックな何か」を求めるのは当然だが、人生にそんなものないのである

人間は25歳までは新しい事を覚えることができる。25歳からは新しいことを覚えるのではなく覚えたことの活用法を模索する事を始める。32.3くらいに使い方がわかってきてそのノウハウが10年くらい使える。

「40代で今の人生に見切りをつける」という事は「蓄えたノウハウの限界が見えた」「オワコン化している」という事を意味している。

仮に45歳だとして新しいことを3-5年かけて学び、その活用法を3-5年かけて模索したとして6-10年かかる。そこから起業して軌道に乗るまでに3-5年かかるとして、運良く軌道に乗ったとしても9-15年かかるわけだが、
「今から10年投資するとしてその後10年食えるスキルって何?」
って考えると、そんなものないよね。
思いつくのは人工知能と語学だが、15年後は人工知能も言語解析も相当なレベルになってて素人に毛が生えた程度で何かできるとは思えない。

そもそも若い人と違って体力勝負ができないし、資金を投じるにも限界がある。若い人は仮に失敗して借金を背負ったとしても働いて返してもう一回勝負ができるが、中年で失敗して借金が残ると返す目途がたたない。

とすると今までやってきたことの延長でどうにかするしかないわけだが、今持っているものに直接的な収益性があるならば、今の会社で大事にされてるか、同業他社から引き抜きがあるか、すでに独立開業を模索してるだろう。今から何かを考えるってかなり無理がある。

かといって人生100年時代だしなー、「何もしない」って選択肢だけは選べないんだよなぁ。この暗中模索する感じがきついなーと思う。

そもそも起業って転職ができないからしぶしぶするものではなくて、「いける!」という確信(ないし狂気)で積極的に選ぶ選択肢なので、
「起業、転職、再雇用」の順に難易度が高いと考えがちですが、実は逆だと思うんです。
とか言ってるようじゃ厳しいよね。

それでもなお、どうにかしたいと思うなら

1.若い人の意見を聞くこと
先の時代が見えてる20代のヤツにこれからくるものを聞かないとしょうがない。インタビュー相手が60代っておかしいんだ。
2.インターネットの活用
リアルで人間にあってもしょうがない。名刺をどれだけ配ったって無駄になる。自分はこういう人ですという発信によって相手に「会いたい」「話が聞きたい」と思ってもらえない場合は名刺交換以後、アポを取って会うというステップにつながらない。
3.模索してる工程をブログで公開する
コンテンツがあるならそれをブログにすればいいけど、無い場合は初歩から何かを学んでいくしかない。その過程ではまったミスとか試行錯誤をブログに書いていけば、そのジャンルをやっている若い人たち「変なオッサンがいる」と認知されるまではそんなに難しくない

っていう感じかな。

そこまで行ってもそのジャンルで成功するのは若いやつらで、自分たちじゃないことは覚悟しないといけない。それでも、それにプラスして今までにやったことの組み合わせで境界領域でユニークなことができる可能性に賭けるしかない。

健闘を祈る。