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万事、塞翁が馬

人生の幸・不幸は予測しがたい。京都の酒造ベンチャー"FLFS"の「名目上の社長」こと姉崎亮太の平凡な日常の記録。

AIやロボットでそんな生産性上がらなくない?

毎年の事なんだが5月末締切の書類が山のようにある。書類との戦いに疲れた脳をチョコの甘さで癒している。
もう役所の書類書くのヤダ。こんな本質的でない雑用にいったい何時間取られてるんだか。

書類仕事に限らず雑用は多い。何かをやる度にその2倍3倍の雑用が生じる。工夫による作業効率の改善は数%なのでどれだけ工夫しようと新たに生まれた雑用が改善を上回る。それを人力で処理するから労働時間が増えていく。

労働投入量と売上の関係は一言で言えば「働く時間を増やしても売上はちょっとしか伸びない」だ。増えた雑用に時間がとられるのが原因だ。新たな収益源を求めて何かをする度に効率が悪くなる。仕事そのものが仕事の邪魔。喫煙者のいない喫煙所でタバコ吸いたい、みたいな話だ。


「じゃあ仕事の量を整理して労働時間と収益のバランスが一番いいところでゆるゆる働けばいいじゃん」
と考えがちだが、労働投入量を下げると売上はてきめんに下がるので現状維持すら難しくなる。目論見どうりに行けばいいが、行かないと気づいてからあわてふためくことになる。そこから慌てて労働力を投入しても、Too little,Too late.戦力の逐次投入で泥沼化という愚の骨頂になる。
「最初から最大限の戦力を投入しなさい」ってのが処方箋だ。 

労働時間を最大化して売上を最大化できればその年は大変でも次の年には人雇ったり設備投資したりで改善が可能だ。
逆に「労働時間を減らす」のは
A.売上が伸びる
B.売上が下がる
の2択になる。減らしつつ伸ばすのは縛りプレイで難易度が高い。たいていは減る。売上が伸びないと回収の目途が立たず設備にも人にも投資できないから売上が下がったまま八方ふさがりだ。

「労働時間と収益のバランスを」ってのは一見合理的だが実際には非合理な愚策だ。「とにかくいっぱい働け」ってのは愚かに見えるけど賢明だし、無難だ。
難易度の高い縛りプレイは実力のある達人にしかできない特殊な例だ。

働き方改革で労働時間を減らそうって話になってるけど
「達人がそんなにいっぱいいるわけないじゃん」
って思ってるから日本の未来には悲観的だ。一部の特殊な成功例はメディアで取り上げられるだろうけど、実際のところロボットやAIでの改善効果は低いだろう(はまれば強いけどね)。AIはデジタルデータしかあつかえないし、ロボットを入れるには建物の改修が必要だから取り組める会社自体がそんなにあると思えない。

逆に「一生懸命働く人が余るくらい大勢いる東南アジアや中国の経済発展の方が確実だろうな」
とも思ってる。こっちの経済発展の方がずっと難易度が低いし、ロボット+AI+人力の方がずっと強いからだ。