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万事、塞翁が馬

人生の幸・不幸は予測しがたい。京都の酒造ベンチャー"FLFS"の「名目上の社長」こと姉崎亮太の平凡な日常の記録。

オリエンタルラジオのPerfect Human面白いよね

雑談

「勉強になるなぁ」と思いながら歌詞を読んだ。よく出来てる。やっぱり芸人さんというのは日本語がとても上手だ。

冒頭からいきなり仕掛ける。

彼は言った世界は必ずしもみんな平等とは限らない
彼は言った世の中には絶対勝者と敗者が存在する
彼は言ったその勝者の頂点が自分自身そう Top of the world

この部分は「彼は言った」がポイントだ。多くの人が「世の中は勝ち組と負け組がいる不平等なものだ」と思ってるので「彼は言った」がなければ「そうですか」で終わってしまう内容だ。
「彼は言った」をつける事でありふれた言葉なのに、むしろありふれた言葉だからこそ「その彼ってのはオレと同じことを思ってるんだ」と共感を作っている。
偉大な彼+ありふれた言葉=世界の真実という方程式。
3行目の "自分自身そう Top of the world" をきっかけに話の内容が「世の中」から「彼」に変わる。
その彼ことタイトルのPerfect Humanでそれがアっちゃんだというのがオチなわけだ。

彼が法であり秩序保たれる
すぐさまなくなる世界のWar
時は来た彼こそ真の支配者
彼の前にひざまずくのは敗者
感謝の言葉 彼に乱射
賢者 識者 かけろ拍車
民共崇める準備はいいか?
自分を高める運気欲しいか?
さあみんな手を天にかかげ
そして今こそ祈れ

恐れるな おののくな
吠えろ(hey) 声あげろ(ho)
その血と魂を今ささげろ

このへんはゴーガルデンの危機神学みたいで面白いが、笑いの方程式としては歌詞の内容はどうでもいい。「Perfect Humanはアっちゃんだ」というオチをいつまで引っ張れるかがテーマだ。特に曲をスローダウンさせるのが上手い。

"I’m a perfect human."
na,ka,ta nakata
まさかの自己紹介。「世界の頂点お前かい!」オチが伝わって、上手に引っ張った分、大きな笑いを作る。

ここからは小ボケを入れていく。盛り上がってるからボケが小さくてもウケる。

"I’m a perfect human."
で、なぜか小首かしげる
We live in Tokyo.
突然の東京在住の宣言
Say天才!(天才!)
まさに天災!(天災!)
天災じゃダメじゃん!
そんなに褒めるのやめてくれよ
ペコペコすんなよおいナポレオン
ナポレオン死後「おい」って言われたの初じゃないか?

もっともっと叫べー!
恐れるな おののくな
吠えろ 声あげろ

ここでオーディエンスに参加を促して、最終的にはナカタナカタの大合唱。
"I’m a perfect human."で小首をかしげるたびにみんなが笑う。
これは勝俣州和が欽ちゃんに教わった笑いの奥義と同じものだ。
「会場を大盛り上がりにして、ちょっとした事でドカンドカン受けるような状況を作ってしまえば勝ち。その状態を作れるかどうかが勝負なんだ」

オーディエンスを煽るのは笑いの技として非常に珍しい。これで会場の大盛り上がりを作る。
"I’m a perfect human."で小首をかしげるたびに、たったそれだけの事でみんなが笑う。逆に言うと最初の"I’m a perfect human."から毎回小首かしげてるのはここのためのフリだ

緻密な計算、ラップやダンスを含めた高度な技術、それらをついやして作るのは欽ちゃん的な演芸空間。盛り上げれば勝ちは普遍的な真実なんだな、と再確認。
色々と感心しっぱなしだった。

*中学生でもわかるような英語だけしか使わないのも偉いよね。「みんながわかるようなことじゃないとしちゃダメ」っていう縛りはさすがTVタレントだなって思った。